というわけで書いてみました。
どうなの、これ。
------------------------------------------------------------------------
ふと気がつくと森にいた。
出口はなく、辺りを見回しても、外の光が入る隙間も見当たらなかった。
木々は高く、空が遠く感じた。
いつの間にこんなにも深く迷い込んだのだろう。思い出そうとしてもそんな覚えはなかった。
水気を帯びた空気は、ひんやりとしていて、僅かに肌を粟立たせる。
動くべきか、とどまるべきか。
どう動いても奥へ奥へといってしまいそうで、足を動かすことができない。
そのうち足が凍ったように動けなくなり、呼吸音を立てることすら躊躇われて。
密やかに、静かに。
呼吸が、 止まる。
ぴんと音がしそうな静寂の中、巨大な木々に囲まれて、まだ細い幹の樹が、ひとつ。
そうしてひとり、迷い、こむ。
------------------------------------------------------------------------------
早く気づけばよかったのに。
-------------------------------------------------------------------------------
何だこのホラー風味。こんなん書いたことないのに!怖っ。
人が植物になったのか、植物が人の夢を見てたのか、そういう話が好きです。長野まゆみにあったような。
あと子供と森っていう設定が好み。コアすぎて伝わらないこの感じ。
書いたことないって言いながら実はちゃんと好みに沿ってる話だった。自分怖っ。